介護業界への転職に必要な介護度の知識

介護をする上で、大別すると要支援と要介護があります。(要支援1・2 要介護1・2・3・4・5)があります。

介護業界で定められている区分

要支援1、要支援2、要介護1~5です。

要支援1

基本的に一人で生活ができる状態ですが、日常の複雑な動作には部分的な介助を必要とします。

要支援2 

生活に支援を必要とする状態であり、立ち上がりや歩行に不安定さがみられたり、排泄や入浴などに部分的な介助が必要になったりなど、見守りや手助けなどの社会的支援がより必要になった状態です。

介護度1 

基本的に日常生活は自分で送れるものの、身体能力や思考力の低下がみられ、日常的に介助を必要とする。

介護度2

食事、排泄などは自分でできるものの生活全般で見守りや介助が必要。

介護度3

日常生活にほぼ全面的な介助が必要。

介護度4

自力での移動ができないなど、介助がなければ日常生活を送ることができない。

介護度5

介助なしに日常生活を送ることができない。

身体能力はあるが、認知症が進んでいる場合の介護度は?

身体能力があるが認知症が進行している場合、介護度は認知症の進行度に応じて異なります。
認知症は認知機能の障害を伴う状態であり、患者の認識、判断、記憶、コミュニケーション能力などに影響を与えます。そのため、認知症の進行度によって、介護が必要な度合いが変わります。

以下に、認知症が進行している場合の介護度合いの一般的な例を示します。

  1. 初期の認知症: 軽度の認知症の場合、患者は基本的な身の回りのケアにおいては比較的自立しており、日常生活の多くの活動を独力で行えることがあります。しかし、認知症の症状によって、記憶の問題や一部の判断力の低下が見られるかもしれません。介護者は主に安全の確保や日常生活のサポートに焦点を当てます。
  2. 中程度の認知症: 中程度の認知症の場合、患者の認知機能は著しく低下し、日常生活の多くの活動に支援が必要です。食事の準備、入浴、服装、薬物管理などが介護者の支援を受ける必要があります。また、患者が安全に生活できる環境を提供することも重要です。
  3. 重度の認知症: 重度の認知症の場合、患者の認知機能はほとんど機能しなくなり、日常生活のほとんどの活動に対して高度な介護が必要です。入浴、食事、排泄、移動、コミュニケーションなどの基本的なケアを提供する役割が介護者に求められます。

要するに、認知症の進行度によって介護度合いが変わり、認知症の進行を考慮しながら、患者の具体的なニーズに合わせたケアプランが策定されます。このプランは、認知症患者が安心して生活できるように支援し、介護者が患者の安全と健康を確保するのに役立ちます。

介護をする上で、自立度が高いのか、介護をどれだけ必要とするのかによっても、介護スタッフのやるべきことも異なってきます。
介護スタッフの身体的疲労度が増すのは、車いすの移乗時の移乗介護が必要な方などです。しかし、人間、誰しもが加齢に伴い、だんだん動けなくなります。そうして介護を必要となるかもしれません。自分が介護を受ける立場になった時、どのような介護をしてもらうと嬉しいかを考えておくと、自ずと介護スタッフとして介護対象者に行うべき対応や行動が見えてきます。

ここが介護業界へ転職の大きなポイントです。