夜勤・日直の勤務内容

介護施設の日直(泊り)の仕事内容には、以下のような項目が含まれます。

・夕食業務
日勤の昼食~夕食介助と似たような業務内容です。施設によっては担当する入居者が決まっている場合もあります。

・服薬介助
食前・食後の服薬、目薬の点眼

・排せつ介助
食事前の移動時に排泄を促すことがほとんどですが、食事後に実施する場合もあります。

・就寝介助
ナイトケアと呼ぶところもあります。口腔ケアや、更衣介助(普段着から寝間着への着替え)
翌日着る服の準備等。そして、車いすの方はベッドに移乗します。認知症の方にはじょうずに促しながらケアします。また、軟膏等の塗布を行う方もいます。

施設の場合、一通りの終身介助が終わると、待機時間が始まります。待機と言っても、洗濯や施設内の掃除、ゴミ捨て、翌朝の準備、記録用紙への記入など、多くの業務があります。

・巡回
施設内の書く個室を見回ります。
転倒事故が発生していないか、その他体調の異変は無いかなどを見ます。
中には、内側から鍵を閉めて、表からはすぐに開けられなくしているケースもありますが、介護スタッフは合い鍵を用意しながら巡回します。
夜間は懐中電灯使用しますが、眠っている利用者の顔に直接照らすと起きてしまいますので、ここは注意しましょう。
また、夜間に眠れなく、室内灯をつけたまま椅子に座っている場合は、体調などを尋ねることも必要です。これは、その入居者のADL(日常生活動作)を知っておくと、声掛けしやすいです。

※ ADL=食事や入浴、着替え(更衣)など、高齢者の身体能力や日常生活レベルを示す指標として用いられている。

・ナースコール対応
利用からの呼び出しはナースコールを通すことが多いです。介護スタッフと個別の利用者が直接会話できるシステムを採用していますが、呼び出しても返事が来ない場合や、内容が不明の場合はすぐに駆け付けて対応します。

ナースコールのボタンは感度が良いため、少し触れただけでも鳴ることがあります。つまり、うっかり触れてしまう例です。これは結構な頻度であります。

・センサー対応
歩行時の不安がある方には、ベッドから立ち上がったり、お部屋を出る際に、センサーが鳴るように設置します。
電波方式やセンサーマットを敷くケースなど様々ですが、センサーが作動したら、すぐに駆け付けて、状況を反Dンします。稀に、何もない状態でセンサーが作動することもあります。

利用者が精神的に不安定だったり、痛みなどを訴えるケースでは5分おきにコールで呼ばれることもあります。
対応としては、体位交換や水分補給、場合によっては医療機関への連絡などの業務を行います。

・監視カメラ映像の継続チェック
施設に設置している監視カメラは、照度が低くても鮮明に映るようになっています。
カメラ映像は、介護スタッフが見れるようにモニターに映し出されています。
徘徊者が健康体の場合は、歩行スピードも速いため、迅速な対応が求められます。

問題点は、夜間帯に一人しか勤務していないケースで、介護スタッフが他の利用者対応をしているうちに、居室を出てしまい、転倒したという例もあります。改善策は二名体制にすることで改善されますが、人員を増やすには、それなりの利益が見込めないと解決できません。

以上が一般的な仕事内容です。これは、施設によって異なることがあります。