日勤の勤務内容

介護業界を全くご存じの無い方は、施設の業務についても知らないことだらけでしょう。
以下に、日中の仕事内容を説明します。

介護施設の日勤の仕事内容は、施設によって異なりますが、一般的には9時~18時の勤務時間(休憩1時間)が設定されていることが多く、時間内には以下のような業務が行われます。

身体介助

食事の介助、入浴の介助、排泄の介助、移動の介助、着替えの介助、洗面の介助などが含まれます。利用者の身体状態や食事形態に応じて適切な方法で行います。

生活援助

食事の準備や配膳、食器類の片付け、シーツ交換や居室清掃、洗濯物の片付けなどが含まれます。利用者の生活環境を整えることが目的です。

レクリエーション

音楽や手芸、ゲームなどを通して利用者とコミュニケーションをとります。利用者の心身の機能維持や活性化を図ることが目的です。

食間に行われる水分補給時間や体操等の時間にも摂取することが重要です。

※高齢者の1日に必要とされる水分量

一般的な大人と変わらず、体重や活動量、気温などの環境条件に応じて変動します。しかし、高齢者は若い人と比べて体水分の割合が低下しているため、脱水のリスクが高まることが知られています。そのため、こまめに水分摂取を心がけることが大切です。

一般的に、大人の水分の推奨摂取量は、男性で約2,500ml、女性で約2,000mlと言われていますが、これはあくまで目安であり、個人の生活環境や体調に応じて調整が必要です。高齢者の場合、体の水分バランスを保つ能力が低下していること、腎機能の低下や薬の影響などで水分の排出が変わることが考えられるため、特に夏季や乾燥する季節などは、上記の目安よりも多めに水分を摂取することを心がけるとよいでしょう。

ただし、心不全や腎不全といった特定の疾患がある場合、過度な水分摂取が問題となることもあるので、医師や栄養士と相談しながら適切な量を摂取することが大切です。

介護記録(サービス提供記録簿など)

食事量や排泄量、バイタル測定値、利用者の様子や気分などを記録します。利用者の状態変化やニーズを把握することが目的です。

デイサービス(デイケア)から帰施時の迎い入れ

・デイサービスでの健康状態や排泄の確認

一般的には利用者の状況をデイサービスの担当者が記入する連絡帳がありますので、確認します。イベントやお食事会等の日程が書いてある場合があります。また、持参するお金についても記載ありますし、施設側からの連絡にも使えます。

・入浴した場合は、洗濯物の確認と洗濯
・外出着から室内着への着替え等
・夕方に帰ってきた場合は、排泄の有無の声掛けと夕食の準備。(移動介助を含む)

以上が主な日勤者の仕事内容です。ただし、日勤には夜勤や遅番との引き継ぎも必要ですし、その日によって臨時的な業務も発生する場合があります。また、給料的には「日勤」だけを選択した場合、早番、遅番、夜勤者よりも低くなる可能性があります。