介護度を決める認定調査とは?

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認定調査とは何でしょうか?

日本の介護保険制度における「介護の認定調査」は、高齢者が介護保険のサービスを利用するための要介護度や要支援度を判定するための重要なプロセスです。以下は、その概要と手続きについての説明です。

認定調査の目的

利用者の日常生活の自立度や身体・精神の状態を評価し、要支援や要介護の判定を行うことを目的としています。利用者は加齢に伴い徐々に介護度が上がる傾向にあります。過去より現在、現在より未来に向けてどんどん介護度が多くなるケースがあります。
特に、車いすを利用するようになると運動量が極端に減るため、体力低下もありますし、転倒の危険も高くなります、万が一、転倒してしまうと、高齢者特有の骨粗鬆症に見られるように、骨密度が少なくなり、ちょっとした転倒でも骨折してしまうのです。

申請手続き

介護が必要と感じた場合、市町村の窓口や各種施設に「介護保険サービス利用申請」を行います。
申請を受け付けた後、認定調査を行うための調査員が派遣されます。この調査員は、市町村が委託した専門員が行うことになっています。

調査の内容

調査員は、利用者の日常生活動作(食事、排泄、移動など)や認知機能の状態、生活環境などを詳細に調査します。実際の生活動作の観察や、利用者や家族からのヒアリングなどを通じて、情報を収集します。自分のできること、できないことを客観的に聞き取りします。
一般的に、調査を受ける側の当事者の場合、普段できないことも「きちんとできています!」
とキッパリと答えることが多く、介護度が低くなる原因にもなります。
これは、同席したご家族が真実を調査員に伝えるべきですが、本人を目の前にして指摘したりすると、当事者が興奮したり、感情的にもなり得ますので注意が必要です。

判定の基準

調査の結果を基に、専門の評価委員会が要支援や要介護の判定を行います。この判定は、専用の評価基準や計算方法に基づいています。
評価の結果、要支援1・2や要介護1~5のいずれかの認定を受けることになります。

認定結果の通知

判定が終わると、利用者や家族に対して認定結果の通知が行われます。この結果に基づき、適切な介護サービスの利用が開始できます。
認定結果に納得がいかない場合は、再評価を申し込むことも可能です。

有効期限

認定の結果は、原則として1年間有効です。その後も継続してサービスを利用する場合は、再評価が必要となります。
以上の流れを通じて、利用者のニーズに合わせた適切な介護サービスの提供が行われることを目指しています。