朝番の勤務内容

介護施設に勤務する時間帯で朝番勤務者のする仕事内容は、一般的に以下のような業務が含まれます。

・利用者の起床介助
・衣服の着替え介助
・ベッドメイキング
・朝食の配膳と食事介助
・口腔ケアと整容、男性なら髭剃り
・トイレ介助
・排泄介助(パット確認と交換)
・入浴介助
・薬の管理

ただし、施設によっては、朝食の準備や清掃など、その他の業務も含まれる場合があります。また、利用者の状態や環境に合わせて臨機応変な対応が求められます。
各利用者にはどのようなケアをするかは、あらかじめケアマネージャーから提出されたケアプランを元に、施設のサービス提供責任者が支援計画や介護計画を作成し、それを元にした手順書に沿って行います。

利用者の起床介助

モーニングケアとも言いますが、各居室に訪問して朝の挨拶を済ませて、カーテンを開け、更衣介助、口腔ケア、洗顔、整容などの介助を行います。自立している方(ほとんど要支援の方)には見守り介助を行います。

※整容には髭剃りも含まれますが、カミソリは禁止の施設が多いです。肌に深刻な傷を付ける可能性があるからです。どうしてもカミソリを使用したい場合は、予めご家族の許可が必要となります。ただし、髭剃りが得意でない介護スタッフがいる場合もありますので、一律、禁止にしているのが現状でしょう。

しかしながら、各作業はその通りに進められないことが多いため、臨機応変な対応が必要になります。
例えば、訪問するなり、いきなり排泄の要望があり、トイレに座りぱなしというケースもあります。
当然、手順も変わってきます。

衣服の着替え介助

起床介助とほぼ同時進行します。つまり、利用者ごとに決められた時間があるため、その時間帯に実施します。
実は、とてもグレーなのですが、時間と通りに作業できないケースも多くあります。しかし、ケア内容をきちんとしておけば、ある程度は許されても良いのではないかと考えるのが、筆者の見解です。

例えば、利用者のお腹の体調が悪く、トイレに30分座っていた場合など、とても時間内に済ますことはできません。

ベッドメイキング

シーツや、ラバーシーツ、タオルケットや毛布、枕の乱れを直します。
寝たきりの方の場合は、寝た状態で交換できるテクニックがあります。ここは資格を取るときに学びます。

朝食の配膳と食事介助

利用者によっては、主食(ご飯)がお粥にしたり、ミキサーがけが必須の方もいます。
また、嚥下に懸念のある方には、トロメを付けて、トロトロ状態にした飲み物を準備する必要があります。もちろん、食前薬のある方は、その準備をして食前に服用いただきます。

口腔ケアと整容、男性なら髭剃り

これらのケアは起床時に行うことが多いのですが、食後の口腔ケアも重要です。
義歯(入れ歯)をい使用している方は外してから洗浄します。

食後のトイレ介助・排泄介助は、食前に出なかった方を対象に確認します。

入浴介助

朝番勤務の方も、日勤者の勤務と重なりますので、身体介護や生活支援、レクリエーション等を行います。
ここは日勤者との区別はありませんが、休憩時間が日勤者と異なる場合は、その施設に従いましょう。

薬の管理

ここでの薬の管理は、食事時に服薬する薬を各利用者別に分別して分かておくという業務です。
管理方法は、その施設で異なりますが、薬の増減がわかりやすく、毎日の服薬結果の記録がきちんとされていれば、介護職としえは合格です。

薬は利用者個人ごとに全く異なります。ある程度の人数がいる施設なら、施設勤務の看護師が管理してくれていると思います。